ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。
故郷・リバプールに別れを告げ、まだ見ぬ父親を捜すべくアメリカにやって来た青年の名はジュード。そんな彼と出会い、やがて愛し合うようになるアメリカ人女性の名はルーシー。ビートルズの熱狂的なファンでなくとも、思わず微笑まされる名前の主人公のふたりが、恋を知り、友情に突き動かされ、60年代という時代の波に翻弄されつつも愛で打ち勝つ本作は、全編にビートルズ・ナンバーを配したミュージカルだ。ジュードとルーシーをはじめとする登場人物たちが、自身の心情をビートルズ・ナンバーの歌詞とメロディに託しながら、物語を紡いでいく。
『クリクリのいた夏』や『ピエロの赤い鼻』のジャン・ベッケル監督が手がけ、本国フランスでロングランヒットを記録した珠玉のヒューマンドラマ。成功に恵まれ、優雅な暮らしを送る画家と、家族への愛を胸に慎ましい生活を送る庭師が、美しい田園風景の中で静かな友情を育んでいく。
さて、前回、前々回と、「アグリー・ベティ」のファミリードラマ面とおしゃれドラマ面をクローズアップしてきましたが、うら若き乙女が主人公なのにラブはないのか! ということで、最後にラブコメ面のお話を。
ベティが勤めるマンハッタンの「MODE」編集部には、おしゃれでプリティな人々がうようよ。炭水化物もウェルカムなぽっちゃり体型のベティは、当然のように冷たい視線を向けられてしまいます。そんなイジワル軍団の親玉ともいうべき人物が、ヴァネッサ・ウィリアムズ演じる「MODE」のクリエイティブ・ディレクター、ウィルミナ・スレイター。
「アグリー・ベティ」の中心となっているのは、一流ファッション誌「MODE」で奮闘するベティの青春ストーリー。アグリーだけれど聡明で、心優しいヒロイン、ベティ・スアレスは、たちまち全米の人気者となりました。
クライヴ・オーウェン扮する、本名も定かでなければ生い立ちも不明で謎づくしの男が、通りすがりの妊婦が産み落とした赤ん坊をヤクザな組織から守るために奮闘する…。冗談なのか本気なのか、いまひとつ判断しかねる設定が本作の第一の魅力。しかも、冗談のような設定を本気で掲げる姿勢はそのままに、物語はどんどん強引に進んでいく。
高名な黒人解放運動指導者であり、南アフリカ共和国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。本作では彼がノーベル平和賞を受賞し、大統領に就任する以前、反政府運動を牽引するテロリストと見なされ、刑務所に囚われていた27年間にスポットが当てられている。
これから数回にわたり、シネマカフェをご覧のみなさんが絶対に気に入るはず! と自信をもってオススメできる話題のドラマ「アグリー・ベティ」をご紹介していきたいと思います。日本でもいち早くNHKのBS2で放送され、現在はCS放送でのオンエアが始まり、今後はDVDのリリースも予定されている「アグリー・ベティ」ですが、まずは「話題なのは知っているけれど、実はまだ見たことがない…」という方のためにこっそりご説明しましょう。
今回は企画責任者の立場を取るクリエイターから少し離れ、エピソード監督に目を向けてみましょう。このコラムでもたびたび登場するエピソード監督とは、各話でメガホンを取る監督たちのこと。映画と違い、TVドラマはエピソードごとに違う監督が起用されたり、何人かが交代で監督を務めるケースがほとんどです。
主人公は「彼と一夜を共にすると、次に運命の相手と出会える」と評判の歯科医・チャーリー。その突拍子もないうわさのせいで、彼のもとには“次の運命の相手”を求める女性たちが一夜限りの関係をせがみに押し寄せるようになる…。
クリエイター編第2弾は、あの傑作ドラマ「ザ・ホワイトハウス」(シーズン1)<写真上>の生みの親、アーロン・ソーキンをご紹介。「ザ・ホワイトハウス」を4年連続でエミー賞作品賞に導き、現在はスティーヴン・スピルバーグ監督作『The Trial of the Chicago 7』(原題)の脚本を準備しているソーキンですが、そんな彼が1995年の『アメリカン・プレジデント』以来、久々に映画脚本を手がけた『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』がまもなく日本公開されます。
愛する家族のために働き続けてきた自動車整備工と、頼れるのは秘書だけという金儲け第一主義の豪腕実業家。生きざまも身の周りの環境も異なるふたりの共通点は、余命を宣告され、病院のベッドに縛りつけられていること。運命のいたずらか、意味のある偶然か、たまたま知り合ったふたりは、棺桶に入る前にやりたいことを書き綴った“棺桶リスト”を片手に病院のベッドを後にする。
約1か月ほど韓国ドラマにジャックされた本コラムですが、再びアメリカン・ドラマの魅力に迫っていきますのでよろしくお付き合いのほどを。復活記念の今回からは、“映画で海外ドラマで大活躍の俳優たち”特集(覚えています?)に続き、映画で海外ドラマで大活躍のクリエイターたちを取り上げていきたいと思います。