鹿追町にある100年近い歴史の写真館。3代目・三國勘太郎が亡くなり、住む人のいない写真館に、亡くなっ た娘・敬子の夫、フォトグラファーの松原雄二がやってくる。「写真館を譲る」と勘太郎の遺書が届いたからだった。写真館を処分するつもりでやって来たのだが、鹿追町の大自然に触れ、離れづらくなっていく――。
藤嘉行