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【特集】イ・ジェフン&イ・ドンフィの名コンビ爆誕、「捜査班長 1958」の痛快な正義がいま熱い

イ・ジェフンとイ・ドンフィらが共演、型破りな若手刑事たちがチームを組んで奮闘していく「捜査班長 1958」は弱きを助け強きを挫く物語。ロマンスとユーモアも忘れていない、スカッと胸がすく痛快なアクションエンターテインメントだ。

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「捜査班長 1958」ⓒ 2024MBC. All Rights Reserved.
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「復讐代行人~模範タクシー~」のイ・ジェフンを主演に迎え、韓国で記録的大ヒットとなった伝説的ドラマ「捜査班長」の前日譚「捜査班長 1958」がディズニープラス スターにて配信中。

「カジノ」シリーズも記憶に新しいイ・ドンフィらが共演、型破りな若手刑事たちがチームを組んで奮闘していくドラマは、弱きを助け強きを挫く物語。ロマンスとユーモアも忘れていない、スカッと胸がすく痛快なアクションエンターテインメントに仕上がっている。


型破りな刑事が熱血チームを結成


「捜査班長」は1971年から1989年まで放送され、高視聴率を獲得した長寿ドラマ。その主人公パク・ヨンハン刑事が若かりしころ、ソウルの鐘南署に赴任したばかりの1958年が今作の舞台となる。

第1話は、“牛泥棒”の全国検挙率No.1を誇る京畿道の名物刑事、パク・ヨンハンが見事に牛泥棒を逮捕する場面が冒頭の見どころ。ヨンハンによれば、高額な学費や結婚費用、親の手術費用に代わりうる大事な牛たちを盗み、売りさばく牛泥棒は重大犯罪の1つなのだ。

そんなヨンハンが、洋風の建物が立ち並び路面電車が走る都市化されつつあるソウルにやってくると、早速、鐘南市場を牛耳る暴力団・東大門派とひと悶着を起こす。ヨンハンの挨拶代わりの活躍は、“暴力団のたまり場に毒ヘビを100匹投げた刑事がいる”と尾ひれがついて市民たちの間で瞬く間に噂になる。

「実は、その刑事は俺なんです」とやや謙遜しながらも得意気になるヨンハンは、持ち前の快活さと調子の良さですぐに鐘南に溶け込んでいく。やがて、汚職まみれの同僚に馴染めない、狂犬とあだ名されるキム・サンスンとともに怪力を誇る青年チョ・ギョンファン、最高峰大学卒のソ・ホジョンをスカウトしてチームを結成。“弱き者を守り、悪党どもをぶちのめす”という信念のもと、ときに熱く、ときに肩の力を抜きながら腐敗した権力に立ち向かっていく。

鐘南署捜査課きっての“熱血1班”をつくり出した刑事パク・ヨンハンを演じるのは、『金子文子と朴烈』『建築学概論』や「シグナル」、近年では監督やプロデュース業にも乗り出し、高視聴率を記録した「復讐代行人~模範タクシー~」でも正義を体現したイ・ジェフン

少々向こう見ずなところはあれど、ずば抜けた勘のよさと粘り強さを持ち、軽妙な話しぶりでチームを導くところは“模範タクシー”のキム・ドギとはまた違った魅力。もちろん腕っ節の強さは申し分ない。第1話では現代に生きるパク・ヨンハン(チェ・ブラム)の孫ジュンソとしても二役で登場、若々しい刑事を溌剌と演じている。

そして、ふだんは飄々としていても、暴力団員の耳を噛みちぎってしまうほど狂気的な一面を持つキム・サンスンを演じるのはイ・ドンフィだ。

「カジノ」シリーズでは主人公(チェ・ミンシク)にコバンザメのようにくっついていた右腕ジョンパルを演じたイ・ドンフィは、“彼がやらなくて誰がやる”というべきキーパーソンとなった。大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』でも刑事役を演じたが、これほどまでに熱い役は珍しいかもしれない。

奇しくも「カジノ」シーズン2最終話では、イ・ジェフンがこれまた怪しいことこの上ない、軽口をたたくネットカジノの運営者を演じており、2人は共演を果たしている。常夏のフィリピンから一転、今作では劇伴の軽快さも相まって、レトロな街並のセットや多彩なロケでの解放感が2人の緩急の利いた演技によくマッチする。

また、怪力の持ち主であるチョ・ギョンファンを「サイコだけど大丈夫」「メランコリア」のチェ・ウソン、大卒エリート警察官のソ・ホジョンを「ラケット少年団」「ワンダフルデイズ」などのユン・ヒョンスが演じている。ほぼ無名に近くキャリアはまだ浅いながらも、存在感があって演技がよければメインキャストに抜擢されるケースは最近の韓国ドラマの特徴の1つだ。

彼らをまとめる上司・ユ班長を演じるのは、「ヴィンチェンツォ」や「ムービング」などヒットドラマには欠かせないチェ・ドムクン。ユ班長によればヨンハンが劉備、サンスンが関羽、ギョンファンが張飛、そしてホジョンが諸葛孔明だそうで、まさに「三国志」ばりの最強チームができ上がった。これからどんな活躍を見せてくれるのか、心が躍る。

さらに、ヨンハンが暴力団たちに追われて逃げ込んだ書店の経営者ヘジュを演じるソ・ウンスも魅力的だ。映画『THE WITCH/魔女―増殖―』の工作員役や、チェ・ジョンヒョプ主演「社長をスマホから救い出せ!~恋の力でロック解除~」ではクールな社長秘書を好演していた。ヨンハンとヘジュが繰り広げる、甘酸っぱくて不器用な恋模様も見逃せない。

前作をまったく知らなくても問題はなく、「ヴィンチェンツォ」「熱血司祭」などの熟練作家パク・ジェボムと新人脚本家キム・ヨンシンのタッグがまさに熱血1班のチームのようであり、『コンフィデンシャル/共助』でヒョンビンとユ・ヘジンの名コンビを誕生させたキム・ソンフン監督の手腕も期待できる。

日本ではディズニープラスで配信され人気を呼んだ「財閥×刑事」もそうだったように、シリアスとコメディのバランスがよく、“弱き者を守り、悪党どもをぶちのめす”刑事たちの姿はスカッとするし、ほっとするものだ。


1958年の刑事たちが、いま胸熱な理由


舞台となる<1958年>にも注目だ。日本統治からの解放後、独立運動家から正式に大韓民国の初代大統領になったイ・スンマン(李承晩)が朝鮮戦争を経て3期目に突入している時代。アメリカと防衛条約を結び、援助物資の流通などで新興の財閥が潤う一方、民衆は疲弊・困窮しており、イ大統領が学生たちの怒りの蜂起により退陣してアメリカに亡命するのは1960年のこと。

実際、劇中には大学構内に「打倒!イ・スンマン独裁政権」という垂れ幕が見られ、政権の手先だった東大門派のイ・ジョンジェがヨンハンの勤務する鐘南警察署長に賄賂を送る場面がある。「警察は権力の犬」である。加えて、アメリカ兵士からヘイトをぶつけられるシーンも描かれている。

今年2月、そのイ・スンマンを追ったドキュメンタリー映画『建国戦争』(原題)が本国でドキュメンタリー映画としては異例の観客動員100万人を突破する大ヒットとなったことがニュースになった。初代大統領としての功罪よりも功績に焦点を当てたことで、右派左派問わずに議論を呼んだという。

韓国の歴代大統領としては、ファン・ジョンミンとチョン・ウソン共演で大ヒットした『ソウルの春』(8月23日公開)でモデルとなったチョン・ドゥファン(全斗煥)や、イ・ビョンホン主演『KCIA 南山の部長たち』(21)の軍事独裁者として知られるパク・チョンヒ(朴正熙)大統領が有名どころではある。ただ、直接登場してくることはないにしろ、ヨンハンたちが今作で立ち向かっていくのは、軍事政権以前から連綿と続いてきた権力と暴力との癒着、行き過ぎた実利主義、桁違いの格差の萌芽の時代である。

5月15日よりディズニープラス スターにて配信開始されるソン・ガンホ主演の「サムシクおじさん」も同時代が舞台となっており、“元をたどれば…”の気運がいま高まっているのかもしれない。

そんな時代に正義を貫こうとする刑事たちのアクション満載のドラマは、きっと希望の光になり得るのだ。


Disney+「捜査班長 1958」視聴ページ

「捜査班長 1958」は毎週金・土曜1話ずつディズニープラス スターにて独占配信中(全10話)。


〈提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン〉

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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