2017年4月、アメリカのHuluで配信開始になるやいなや話題沸騰、批評家から一般の視聴者までを熱狂の渦に巻き込んだ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。舞台は近未来、環境汚染が進み、少子化に歯止めがきかないギレアド共和国(旧アメリカ)。子供を産める健康な女性は、強制的に権力者である「司令官」の子どもを産む「侍女」にさせられてしまうという恐ろしい世界だ。侍女は家族、仕事、財産、さらに人権までをも奪われ、極限の監視下に置かれた生活を強いられている。しかし、エリザベス・モス演じる主人公の侍女オブフレッドは、離れ離れになった一人娘との再会を決して諦めていない。不条理な世界で生き抜くために、密かに奮闘開始。逆境にめげず、希望を捨てない強い女性を体現したエリザベスの繊細な演技にも注目が集まった。「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」は2017年のエミー賞で13ノミネートを受け、ドラマ部門の作品賞、主演女優賞など最多8部門を受賞。ネット動画配信会社のドラマがエミー賞の作品賞を受賞したのは同作が初めてという快挙だった。2018年のゴールデングローブ賞では、TVシリーズ/ドラマ部門の作品賞、主演女優賞を獲得。重厚で良質なドラマとしてさらなる存在感を示した。