恋愛に奥手で独身の売れない漫画原作家マサは、危篤の父を元気づけようと、レンタルファミリーで偽装妻を雇う。一方、マサに妻として雇われた女優カナコは、さまざまな偽りのキャラクターを演じる日々を過ごしているが、歌手になる夢を抱えながら理想と現実のはざまで思い悩んでいた。こうして「ニセの夫婦」としてマッチングした2人はマサの父の見舞いに向かうが、ひょんなことから「妊娠」という嘘まで重ねることになってしまう。マサの父や親族の前では、“もうすぐ子どもが生まれる夫婦”としてその場限りで振る舞い続ける2人だったが、思いがけずマサの父の容態が回復し、2人の偽りの関係にほころびが生じ始める。
Kenjo