尾道の風情ある下町。その一角に店を構える高野豆腐店。父・辰雄と娘・春は、毎日、おいしい豆腐を二人三脚で作っている。ある日、心臓の具合が良くないことを医師に告げられた辰雄は、一人娘のことを心配し、昔ながらの仲間に協力してもらい、春の再婚相手を探すため、本人には内緒でお見合い作戦を企てるが、実は、春には交際している人がすでにいた。相手は、高野豆腐店の納品先、駅ナカのスーパーで働く道夫。納得のいかない辰雄は春と口論になり、春は家を出ていってしまう──。
三原光尋
国内で最も権威と実績、歴史を持つ映画賞「第78回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が発表。