1966年、講演旅行をきっかけに出会った長内みはると白木篤郎は、それぞれに妻子やパートナーがありながら男女の仲となる。もうすぐ第二子が誕生するというときにもみはるの元へ通う篤郎だが、自宅では幼い娘を可愛がり、妻・笙子の手料理を絶賛する。奔放で嘘つきな篤郎にのめり込むみはる、全てを承知しながらも心乱すことのない笙子。緊張をはらむ共犯とも連帯ともいうべき3人の関係性が生まれる中、みはるが突然、篤郎に告げた。「わたし、出家しようと思うの」。
廣木隆一
第77回「毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が決定。
直木賞作家・井上荒野の原作を基にした映画『あちらにいる鬼』をはじめ、自分の信念に正直に、時代や社会通念に抗い運命を切り拓いた実在の女性たちの映画が、この秋、相次いで公開。
寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子共演『あちらにいる鬼』より、ポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁された。
寺島しのぶと豊川悦司がW主演、さらに広末涼子が、作家の父・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の関係を描いた井上荒野・原作の『あちらにいる鬼』に出演することが分かった。