イスラエル出身のアダム・ニューマンは 20 代前半でニューヨークに移住し、WeWork を設立。ビルを借り上げて小さく区分けし、実業家やフリーランスにオフィスをレンタルするビジネスモデルを展開していった。“I(私)”ではなく“We(私たち)”を大事にし、みんなで共有すればさらなる成功を収めることができるというアダムの理念に賛同した若者たちが彼のもとに集うようになる。WeWork は、ソフトバンクグループの孫正義率いるビジョン・ファンドによる巨額出資を受け、企業価値は 470 億ドルにまで到達。しかしすべてが順調かのように見える一方で、水面下では徐々に破綻へと傾いていたー。あくまでも会社経営は順調であると主張するアダムだったが、従業員たちは異変に気づき始めていた。そしてついに、経営破綻へと追い打ちをかける事件が起きる…。
ジェド・ロススタイン