長年環境汚染に苦しむ高雄の小さな漁村で、漁民たちが汚染の源である企業に工場の操業停止を求める大規模な抗議行動を行っていた。警察も出動、多くのマスコミが詰めかけていたところ、一艘の小舟が炎を上げながら港へ向かってきた。そこには抗議のため焼身自殺を遂げた男が乗っており、彼は一躍英雄として祭り上げられる。法学医の周建生がこの男の遺体を解剖することになったが、彼の身体には多くの疑問点があった。事件を担当する検察官は、前々からこの企業の汚染問題を秘密裏に調査していた。ふたりはこれが単なる焼身自殺事件ではないと確信し調べていくうち、驚くべき真相が露呈していく。
ジャン・ジンシェン