20XX年、国会で原発に反対する議員たちから原発を禁止する憲法案が発議され、国会議員三分の二以上の賛成により、原発を禁止するかどうか、国民投票の実施が決定した。それを受けて町議会議員である高橋明は、家族の皆に原発賛成に投票するように指示する。原発警備員として働いている明の息子の敦は、生活費を稼ぐために原発には賛成であった。しかし、敦の婚約者である直子との間に新たな命を授かる事が分かると、原発について疑問を抱くことに。原発を受け入れていた家族が、国民投票をきっかけに原発とどう向き合うのか。
宮本正樹