一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送る名越進。ある日突然、医学生・伊藤学が名越の前に現れる。「記憶ないんですよね?」――そして期限7日間、報酬70万円を条件に第六感が芽生えるという頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術を受けることになった名越。術後、名越は右目を瞑って左目で見ると、人間が異様な形に見えるようになる。その現象は、「他人の深層心理が、視覚化されて見えている」と言う伊藤。そして彼はその異形をホムンクルスと名付けた。果たして、名越が見てしまったものは真実なのか、脳が作り出した虚像の世界なのか?そして、その先に待っている衝撃の結末とは――。 2003年~2011年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された累計発行部数400万部超えの山本英夫の漫画を映画化。
清水崇